入手困難品 唐津焼 朝鮮唐津 藁灰釉 鉄釉 重ね掛け 片口小鉢
茶の湯の世界では「一楽、二萩、三唐津」とも言われ、唐津焼は侘び好みの茶人たちに珍重されてきました。豊臣秀吉が朝鮮出兵した文禄、慶長の役の後、日本に渡った朝鮮の陶工たちは窯を開き、唐津の焼き物は桃山時代から江戸初期にかけて全盛期を迎えました。
(補足:江戸初期に肥前有田にて日本初の陶磁器が生まれました。その為、唐津焼は陶磁器に押され衰退の一途を辿りました)
唐津焼の特徴は、豊かな土味にあります。使われる粘土には砂目と呼ばれる鉄分が多いものや、きめ細かい白土まで採土のタイプが違います。それぞれの土が持ち味を活かしています。
本作品は始めに黒釉(鉄釉)を掛け、あとに藁灰釉を重ね掛けした朝鮮唐津焼です。斑唐津や絵唐津などたくさんの唐津焼がありますが、個人的には朝鮮唐津が1番好きです。
通常1300度の高温で焼かれる磁器ですが、こちらは割竹式といった窯で焼かれた為、火に近く、その温度は1350度の超高温にまで上がります。この高温に焼かれた本作品は焼き締められ、火と土の匂いを与えます。
焼き物の限界温度1350度で溶かされた釉薬はドロドロになり、まるで細い刷毛で描いたかのような溶け方をみせます。
今は未使用品の為、貫入が入っていませんが、使用を重ねると貫入が入り、味わい深いオリジナルの食器に成長します。これが楽しみの1つになります。
かくいう私も、お店で出された朝鮮唐津の汲み出しに注がれたお茶の茶渋が貫入に反映されていて美しいと感じ購入に至りました。
これまで見た朝鮮唐津でも群を抜いて美しい朝鮮唐津です。これは予約して1年待ちで購入しました。
また、こちらは既に在庫もなく(製作数が少なく、気に入った出来栄え以外は市場に出さない方です)製作されておらず一点物になります。また今後入手自体出来なくなります。
ご購入の方に限り、作家名をお伝え致します。
サイズは写真の通りです。
よろしくお願い致します。
唐津焼 朝鮮唐津 斑唐津 絵唐津
※唐津焼が見当たらないので有田焼で登録しています。
アイテム 種類···小鉢