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※パラフィン紙で補綴※
※痛みが激しい※
昭和22 年4 月号、5 月号、10 月号
昭和23 年新年号、9 月号
「苦楽」〈戦後〉
くらく
文芸娯楽雑誌。
昭和二一・一一~二四・九。通巻三八冊(内、別冊、臨時増刊の五冊を含む)。編集人須貝正義、発行人山口新吉。(のち須貝が兼ねる)。苦楽社発行。大戦後の外国謳歌の趨勢に抗して「頑固で旧弊な日本人の雑誌」という気概から、大仏次郎がはじめたもの。その、時世にたいする叛骨心や一種国粋的な姿勢から、回顧的趣味的傾向が強く、くわえて発刊まもなく用紙制限にあい、それが緩和されるころには出版物の氾濫にともなう恐慌に見舞われて、創刊時「公明で自由な未来の世界」をめざすと表明した志とは隔たった娯楽性の濃い、なかば目で見る雑誌になっていった。グラビヤをはじめとして、小説もすべて絵入りで、表紙は一貫して鏑木清方の女絵、近代の有名作を絵で紹介した名作絵物語も毎号大家を動員し、ときおり特集した十数ページにわたる色刷りの娯楽ページもやがて定着する。読みものも概して軽いものが多く、なかで第六号の小杉天外の『くだん草紙』、最終号の志賀直哉の『奇人脱哉』などは収穫であった。絵にしろ創作にしろ執筆者にもっぱら大家をそろえたところに、主宰者の力と、日本の伝統をたたえ、おとなの雑誌を目標とした本誌のねらいを知ることができる。荒廃した戦後の人心をうるおし、おとなの懐古趣味をみたすには恰好であったろう。連載ものとして、平山蘆江の『東京おぼえ帳』、喜多村緑郎の芸談、安藤鶴夫記録の桂文楽の咄、大仏次郎の『鞍馬天狗新東京絵図』などのほか、ときおり釈迢空の歌舞伎役者論が目をひく。そのほかおもな執筆者として、上司小剣、久保田万太郎、菊池寛、白井喬二、里見弴、長谷川伸、室生犀星、長与善郎、正宗白鳥、柴田天馬、佐藤春夫、武者小路実篤、広津和郎、宇野浩二、尾崎士郎、山本周五郎、中河与一、海音寺潮五郎、芹沢光治良など。
別冊として、小説特集、講談特集なども刊行、昭和二三年には大部の海外版発行権を得、さらに翌年から青少年向けの姉妹誌「天馬」をも併刊した。
( 『日本近代文学大事典』)
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