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今週は梅雨の季節に合わせて、満開の紫陽花のような際立つバランスを持つ放射状、球状産状やしっとりとした質感を示す結晶標本を厳選し、【梅雨のコレクション】特別出品を行います。
サイズ:約18x15x2mm/21x18x8
産地:Moly Hill mine, La Motte, Abitibi RCM, Abitibi-Tmiscamingue, Qubec, Canada.
Ouro Preto, Minas Gerais, Brazil.
久しぶりの標本群出品、閉山したカナダのモリーヒル鉱山とブラジルのオウロ・プレットからのモリブデンローズとアイアンローズのペア・フラワー標本、金属鉱物の中に奇妙な花形に成長する代表的な鉱物である輝水鉛鉱と鏡鉄鉱は結晶標本の最も求める完全フローター産状として保存され、滑らかな真珠質感のある輝水鉛鉱と鏡面仕上げのような鏡鉄鉱の微妙なニュアンスの違う二種類の強烈な金属光沢を放つ結晶たちはまるで異なる金属で鍛造されたロゼッテンの勲章のように輝き、得難いモリブデンローズとアイアンローズのペア・フラワーです。輝水鉛鉱の方はアメリカの著名コレクターであるクック夫婦のコレクションからの一点で、ウィリアム・クックは結晶学者で、アメリカの電気光学企業であるクリーブランドクリスタルズ社の創設者の一人、妻のアン・クックは中西部鉱物学会連盟の会長を長年務め、夫婦お二人は古典鉱物、特に通常の標本市場に流通しない希産鉱物を長年熱心に集め、ご夫婦が大事に保管したブラジルで採掘された変哲もない標本から新しい鉱物が検出され、その功績を称えるためこの新種ベリリウム鉱物を二人の名前にちなんでウィランクッカイトに命名され、科学とコレクティングの両方面から鉱物界に大きく貢献した方々です。最初に注目すべき、二点の結晶は共に結晶標本の最も求める完全フローター産状として保存され、特に鏡鉄鉱は保存環境の悪い堆積層から採掘されたオウロ・プレット産として非常に得難い産状です。輝水鉛鉱即ちモリブデンローズの方はこの鉱物種の特徴的な滑らかな真珠質感と強烈な金属光沢が同時に輝く、完璧な六角形に整ています。一方、赤鉄鉱の亜種である鏡鉄鉱の更なる特殊的な群晶形態、即ちアイアンローズは大小二体の花が繋がり、奇妙な?マークのようなバランスで渦巻き、鏡鉄鉱の名の通りあらゆる光を反射する鏡面仕上げのような極めて強烈な金属光沢が全面に走ります。最も特筆すべきことはやはり金属鉱物の中に奇妙な花形に成長する代表的な鉱物である輝水鉛鉱と鏡鉄鉱は結晶標本の最も求める完全フローター産状として保存され、滑らかな真珠質感のある輝水鉛鉱と鏡面仕上げのような鏡鉄鉱の微妙なニュアンスの違う二種類の強烈な金属光沢を放つ結晶たちはまるで異なる金属で鍛造されたロゼッテンの勲章のように輝き、得難いモリブデンローズとアイアンローズのペア・フラワーです。ウィリアム&アン・クックオリジナルラベルとアーケンストーンラベル、由緒正しいラベル二枚が付属致します。
国の面積順位2位であるカナダの広大な国土の半分を超えた地域はカナダ楯状地と呼ばれる地形が広がり、北アメリカ大陸の中央から北部カナダに広がる約45億年-5.4億年前の先カンブリア時代に形成されたこの非常に古い岩盤は片麻岩や花崗岩で構成され、氷河で何度も浸食され、氷蝕作用の原因で岩石や土砂が氷河によって削られ、農作物の栽培に適合する土壌がほとんど残されず、従ってカナダの人口の80%以上は楯状地から離れた五大湖周辺の内陸平野に集まっています。古い地盤が露出するカナダ楯状地には正マグマ鉱床による複数の金、銀、銅鉱脈やオンタリオ州に位置する世界最大のニッケル鉱床、世界唯一の隕石衝突由来の仮説が確立された名高いサドベリー鉱床、古生代摺曲運動による石綿鉱山であるジェフリー鉱山などの鉱物資源が濃集する地域として知られています。ケベック州西部のラ・モット町に隣接する田園地帯に位置するモリーヒル鉱山(画像10右上)は1950年代に発見された小規模モリブデン鉱山で、1960年代までの短い採掘期間を経て金属鉱床は枯渇し、1990年代まで花崗岩採石場として稼働した以降は閉山したが、優れた輝水鉛鉱を産出したことでこの鉱物種の代表的な産地として知られています。輝水鉛鉱即ちモリブデン鉱は二硫化モリブデンMoS2の成分を持つ硫化鉱物で、ちなみに昔はモリブデンは水鉛と呼ばれるため輝水鉛鉱の和名が付けられ、鉛と無関係の鉱物です。スウェーデンの化学者であるカール・ヴィルヘルム・シェーレは1778年に輝水鉛鉱から元素モリブデンを発見し、モリブデンの名前の由来として知られる代表的な鉱物でもあります。通常では真珠光沢のある層状構造を作り、青黒い条痕色が確認できます。
一方、宝石の国として知られる以前のブラジルの発展は金の採掘と深く関連し、カリフォルニア州よりも100年近く早く、人類の史上初で最も長いのゴールドラッシュは1690年代から19世紀にかけ、ブラジルのミナスジェライス州で発生しました。1690年代に、先住民を奴隷として捕らえるために探索していたポルトガルの入植者はミナスジェライス州にて初めて大規模な金鉱床を発見し、情報を得た90万人以上のヨーロッパからの入植者とアフリカ人奴隷はブラジル南東部の金鉱地帯に流入し、1725年までにミナスジェライス州はブラジルの全人口の半分を占めるほど成長しました。このような歴史の背景として、オウロつまりポルトガル語では金を意味する言葉にちなんで命名された地域はブラジルには多く存在します。ミナスジェライスの旧都であるオウロ・プレート(黒い金)をはじめとして、ミナスジェライス州南部のオウロ・ブランコ(白い金)やアマゾナス州の都市オウロ・ヴェルデ(緑の金)など、いずれも金の採掘の歴史と深く関わる地域です。黒い黄金を意味するブラジルのミナスジェラス州旧都であるオウロ・プレットは歴史の長い鉱業都市で、17世紀末にこの地域に金鉱が発見され、最初に西にピラール、東にアントーニオディアスという2つの鉱山集落が建設され、やがてゴールドラッシュが起きたこの地域は人口が爆発的に増え、1711年に鉱山植民都市ヴィラ・リカ・デ・アルバカーキとして成立しました。金鉱の発見からわずか40年ほどの間に10万人を擁するラテンアメリカで最も人口の多い都市に、1745年にはミナス・ジェライス地方の首府となりました。黒い鉄鉱脈から金を採掘することにちなんで1823年に黒い黄金を意味するオウロ・プレットに改称したこの地域はダイヤモンドの古典産地であるディアマンティナ地区並みのブラジルの最も古い歴史的鉱業地域で、ブラジル帝国の最後の皇帝であるドム・ペドロ2世の考案によって1876年10月12日にブラジル最初の鉱業学校であるエスコラ・デ・ミナスもオウロ・プレットに設立され、この学校が主導する探査プログラムで名を馳せるインペリアルトパーズの鉱脈を発見し、1969年にエスコラ・デ・ミナス鉱業学校はオウロ・プレット連邦大学に編入され、旧校舎は偉大なるブラジリアン宝石鉱物コレクションを展示するオウロ・プレット鉱物博物館として公開されています。オウロ・プレットのインペリアルトパーズは約5億7000万年前に形成されたペグマタイトが長い年月を経て悉く風化されたことで形成された50m以上もある厚い堆積層(画像10左下:産地の風景)から採掘され、同時にこの堆積層からもう一つの銘品標本が産出され、アイアンローズと呼ばれる薔薇状鏡鉄鉱標本です。火山ガスから直接結晶化した赤鉄鉱は薄板状結晶として形成し、稀に放射状に集まる結晶は花のような結晶集合体となり、オウロ・プレットでは保存環境の悪い堆積鉱床の原因で産出される結晶にはダメージや酸化の激しい個体が非常に多く、完全結晶は稀です。
こちらの標本群は閉山したカナダのモリーヒル鉱山とブラジルのオウロ・プレットからのモリブデンローズとアイアンローズのペア・フラワー標本、金属鉱物の中に奇妙な花形に成長する代表的な鉱物である輝水鉛鉱と鏡鉄鉱は結晶標本の最も求める完全フローター産状として保存され、滑らかな真珠質感のある輝水鉛鉱と鏡面仕上げのような鏡鉄鉱の微妙なニュアンスの違う二種類の強烈な金属光沢を放つ結晶たちはまるで異なる金属で鍛造されたロゼッテンの勲章のように輝き、得難いモリブデンローズとアイアンローズのペア・フラワーです。輝水鉛鉱の方はアメリカの著名コレクターであるクック夫婦のコレクションからの一点で、
ウィリアム・クックは結晶学者で、アメリカの電気光学企業であるクリーブランドクリスタルズ社の創設者の一人、妻のアン・クックは中西部鉱物学会連盟の会長を長年務め、夫婦お二人は古典鉱物、特に通常の標本市場に流通しない希産鉱物を長年熱心に集め、ご夫婦が大事に保管したブラジルで採掘された変哲もない標本から新しい鉱物が検出され、その功績を称えるためこの新種ベリリウム鉱物を二人の名前にちなんでウィランクッカイトに命名され(ウィランクッカイトについて:https://www.mindat.org/min-46739.html)、科学とコレクティングの両方面から鉱物界に大きく貢献した方々です。アーケンストーンのギャラリーにてクックコレクションが目の前に展開する時、ご夫婦は生涯をかけ鉱物を楽しむ純粋なコレクターであることを自然にわかります。なぜならそのコレクションに市場の流行にとらわれず、コレクション番号が示したように鉱物ごとに原種、亜種、希少産地、希少産状をできる限り揃えた系統樹のような集め方で、一点物となる極めて希少で特異的な産状を持つ標本も少なくなく、ご夫婦の鉱物への熱情に敬意が溢れます。最初に注目すべき、二点の結晶は共に結晶標本の最も求める完全フローター産状として保存され、特に鏡鉄鉱は保存環境の悪い堆積層から採掘されたオウロ・プレット産として非常に得難い産状です。輝水鉛鉱即ちモリブデンローズの方はこの鉱物種の特徴的な滑らかな真珠質感(画像9)と強烈な金属光沢が同時に輝く、完璧な六角形(画像5 画像6:結晶裏面に少し固定材が付着しています)に整ています。一方、赤鉄鉱の亜種である鏡鉄鉱の更なる特殊的な群晶形態、即ちアイアンローズは大小二体の花が繋がり(画像3,4,7)、奇妙な?マーク(画像3)のようなバランスで渦巻き、鏡鉄鉱の名の通りあらゆる光を反射する鏡面仕上げのような極めて強烈な金属光沢(画像3,4)が全面に走ります。最も特筆すべきことはやはり金属鉱物の中に奇妙な花形に成長する代表的な鉱物である輝水鉛鉱と鏡鉄鉱は結晶標本の最も求める完全フローター産状として保存され、滑らかな真珠質感のある輝水鉛鉱と鏡面仕上げのような鏡鉄鉱の微妙なニュアンスの違う二種類の強烈な金属光沢を放つ結晶たちはまるで異なる金属で鍛造されたロゼッテンの勲章(画像2)のように輝き、得難いモリブデンローズとアイアンローズのペア・フラワーです。ウィリアム&アン・クックオリジナルラベルとアーケンストーンラベル、由緒正しいラベル二枚が付属致します。
この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。
注意事項
※写真は白熱灯環境で撮影しております。
※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。
※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。
※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。
※台座やミネラルタックは付属しません。
※評価新規の入札者様はご入札する前に質問欄にご購入意思のご表示をお願い致します。
意思表示のない場合はご入札を取り消しさせていただきます。 ご了承ください。
不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。
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