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小杉泰著、「興亡の世界史(6) イスラーム帝国のジハード」です。講談社刊、図版も大きく読みやすいハードカバーです。状態は、全般に良好です。送料は、クリックポストで185円です。 ★内容: 21世紀の文明社会に波乱を呼ぶイスラームの原理とは本来どのようなものか、その誕生から歴史的な展開を通じて究明する。現在も日々報道されるイスラーム世界の紛争や混迷――これらは、イスラーム社会の歴史のなかで生じた根深い問題だといえる。しかし、従来こうしたイスラーム世界の諸問題は、20世紀初頭のオスマン帝国崩壊までを扱う前近代史か、逆に、20世紀の「現代中東政治」の文脈で解説されることが多く、私たち日本人にとっては全体像がみえにくいジャンルであった。本書は、イスラームの誕生から、帝国の発展、衰退、そしてまさに今現在のイスラーム復興運動までを大きくひとつの流れとしてとらえる。
ビザンツ帝国とササン朝ペルシアの狭間にあるアラビア半島は長らく国家をもたない政治的空白地帯だった。そこに7世紀、絶対神アッラーを信奉し、人間の平等を説いて弱者救済を訴えるムハンマドが、迫害のなかイスラームの共同体を建設。マッカ(メッカ)とマディーナ(メディナ)に確立された共同体はやがてアラビア半島全域に広がる。632年のムハンマド死後は、わずか1世紀で西はイベリア半島、東は中央アジアに達したのである。ムハンマドの後継者たちはアラビア半島の外に溢れ出るように大征服に赴いた。「剣のジハード」によって正統カリフ時代(632-661)からウマイヤ朝期(661-750)に広大な版図が生まれ、都市国家は帝国へと変容、本格的なイスラーム帝国であるアッバース朝(750-1258)の時代を迎える。イスラームがめざしたものは、国家でも帝国でもなく、何より宗教に基づく「社会」の建設であった。イスラームの教えに立脚した社会生活を営むために必要な規律や仕組みが、ムハンマドを慕うごく少数の信徒の集まりから、共同体、国家へと発展していく過程で形成されていった。歴史上のイスラーム帝国は解体し栄光とともに消え去っても、イスラームがその強さを失わないのは、そのあたりに理由がある。
ジハードはしばしば聖戦と訳されるが、根幹にはいかに社会正義を樹立するかという政治・社会的な課題と信徒が自己犠牲を厭わないという宗教的な命題がある。この原理と融和の原理が合わさって、多民族、多人種、多言語、多文化の人々を包摂し、多宗教をも融和するようなイスラーム帝国が構築された。イスラームを理解するためには、ジハードと融和という二つの原理を忘れてはならないと著者はいう。
★著者、小杉泰は1953年、北海道生まれ。エジプト国立アズハル大学イスラーム学部卒業。法学博士(京都大学)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。専門はイスラーム学、中東地域研究、イスラーム政治思想史。2005年度大同生命地域研究奨励賞を受賞。著書に『現代中東とイスラーム政治』(サントリー学芸賞)、『興亡の世界史 イスラーム帝国のジハード』、『岩波イスラーム辞典』(共編著、毎日出版文化賞)など。
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