発想を中世以来の様式に求めながら、老と若、女と男、光と闇、そして夢と現実とのありうべからざる交錯と混沌とを、底光りのする言葉に紡ぎ出した新たなる幻想的連作綺譚5篇。
目次 景清(景清) 幽(かく)れ窓(蝉丸) 夜光の鏡(江口) 冬の宴(野守) 青裳(二人静)