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●広島県呉市の鉄道史を詳細に記述した、非売品の本。「呉駅開設五十周年記念誌出版後援会」(国鉄呉駅駅長室内)より発行。正式書名は『呉と鉄道 呉駅からみた史的現状分析とその対策』。 ●明治から昭和にかけての呉市の鉄道発展の過程を追い、地域の経済と社会の変遷を、鉄道との関係から描いています。特に、呉市が軍港都市として発展する中で、鉄道が果たした重要な役割が強調されています。 ●呉市は、日本海軍の拠点として戦前から発展しており、鉄道はその物流および人の移動に欠かせないインフラでした。呉線や呉海軍工廠(こうしょう)への専用線の建設と、その運営の詳細も本文中にいろいろと記録されています。また、戦後の復興期における鉄軌道やバスの役割についても触れ、戦時中と戦後の変遷を比較することで、地域の再生と鉄道の相互作用を探ります。 ●単なる交通史にとどまらず、地域史としての価値も高く、当時の社会背景や人々の生活、産業構造までをも浮き彫りにしています。鉄道ファンの方だけでなく、広島県や呉市の歴史に興味を持つ方にとっても、非常に興味深い内容となっています。 ●A5判、表紙カバー付き558ページ+綴じ込み図表多数という、なかなかのボリューム。本文中には、経年でしみがついたページが多数あるものの、表紙カバーが付いた完品は、ありそうですが、なかなか現存しません。この機会にぜひ。しかもこの本、ヤフオク初登場です。 >