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Cornell Dubilier (コーネル・デュブラー、CDE)製オレンジドロップ『Type-PS』です
オレンジドロップの最も初期のモデルのひとつで、誘電体にポリエステル・フィルムを使った〝オールドスタイル〟を引き継いだモデルです
現在主流になっている715Pや716Pは、1970年代後半に登場したもので、誘電体は特性が一段と安定しているポリプロピレン・フィルムに変わっています。60年代から70年代中盤のサウンドに近づけたければ、このPSが最適です
静電容量 :0.05μF(表記は6PS-S50)
耐電圧 :600V
材質/構造 :ポリエステル・フィルム・コンデンサ 非誘導巻き拡張フォイル構造
動作温度範囲:-40度から+85度
Made in Mexico
オレンジドロップは、米・スプラーグ社が1959年に開発したフィルムコンデンサで、明るいオレンジ色のエポキシ・コーティングの外装にちなんでその名が付けられました。安定性、温度変化に対する耐性、低吸湿性、AC回路の優れた特性、マイクロフォニックなし、など現代のコンデンサに必要な性能を備え、多くの機器で使われ続けています
オレンジドロップは2012年にそれまでスプラーグのもとで製造を続けてきたSBE社から、米のコンデンサーメーカー大手のCornell Dubilier社(コーネル・デュブラー/CDE)が製造権を買い取り、2013年以降に製造されたものはすべてCDE製です
1986年から2012年までSBE社が製造していた時期には、開発元の「SPRAGUE」と、SBEが自社ブランドで販売するための「SBE」の社名が印刷された2種類が存在します。この2つはどちらもバーモント州バレにあるSBEの工場で製造されており、印刷が異なるだけで完全に同じ物であると証明されているとのことです。スプラーグ自身がオレンジドロップを製造していたのは、1969年~1986年なので、それでしたら多少違いがあるかもしれません
※オレンジドロップに関して「PSと418Pは同じ」というデタラメが広まっているようですが、全然別物です。製造元のデータシートを見れば分かることです
418P ポリエステルフィルムとアルミホイル構造
https://www.cde.com/resources/catalogs/418p.pdf
TYPE-PS 耐圧200〜1000VDCのモデルはポリエステルフィルム、1600〜2000Vモデルはポリプロピレンを使用
https://www.cde.com/resources/catalogs/PS.pdf
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