OM委託品
銘板のモデル名はHF-8050E X-1です。HF-8050Aの拡張タイプと思います。
オプションのBFOオフセット用基板、オプションフィルターなどは搭載しておりませんので動作としてはHF-8050Aと同じと思います。
搭載の基板もHF-8050と同じとものと思います。本機の搭載フィルターはUSB LSBの2ケでともに2.7KHZの帯域幅のフィルターです。
なおUSB,LSB用のフィルターしかありませんがAMはSSBモードでも受信できす。AMモードではLSBフィルターなら300HZ~500HZほど同調周波数をアップ、USBフィルターの場合はその逆にすればAM電波がモガモガ音にならず綺麗に復調で来ます。
主な仕様
受信周波数 250KHZ~29.99999MHZ 10HZステップ
電波形式 USB/LSB AM ISB
AC電源 AC100V(設定済)
出品にあたり不具合ケ所の修理、全タンタルコンデンサー約170ケを交換、動作レベル確認、調整等実施。
(タンタルコンは古くなっておりショートモードで壊れやすく2次災害も起こしやすいです。このため搭載のタンタルコンは全て国産ブランドの電解コン、積層セラコンなどに交換しました)
1,出品対象
・本体のみ
電源コードは付きませんのでご用意ください(一般の汎用AC 3Pタイプ)
操作方法は簡単なメモを同梱しておきます。
2,主な動作確認
1) 当方のSGでBC帯、各アマチュアバンドを確認。
2) 感度はSSBモードで測定。0DBμVの信号は十分確認でき、-10DBμVがかろうじて確認できる程度。
各バンドを受信すると感覚的にはIC7300のプリアンプオフの感度レベルかなと思います。
3) PLLは安定に動作していると思います。
4) SSB、AM等は正常に復調。USB、LSBの帯域バランスに特に異常なものはないと思います。
5) パネル面、各操作機能確認、LED周波数表示など特に異状なし。
6) Sメータの引っかかりは無し。
なお、外部との接続はラインアウトのオーディオ出力のみ。他のインタフェース機能は特に確認していません。
3,主な修理内容(感度低い、FAULTランプが点灯しっ放し、周波数表示異常、他)
1) シンセサイザー用安定化電源基板のTR交換、ヒートシンク部の放熱グリス清掃、再塗布、マイカ交換
2) シンセサイザー部、周波数LEDドライバー部の不良IC、ミニサーキット社のミキサー等交換
3) 各基板の不良を含む全タンタルコンデンサーの交換
4)PHONEのボリュームのガリ対策として摺動部清掃、洗浄。
4,留意点
・仕様上、電源SWを入れたときFAULTの赤いランプが点灯します。サムホイールSWを動かすことで消灯します。
・BFOオフセットの7セグLEDはBANDWIDTHが"D"の位置で点灯しますがオプション基板がありませんので受信できません。
・サムホイールSWの10MHZ帯、100HZ帯のシルク表示の”0”が剥げています。7セグLED表示があるので特に支障はないと思います。
・コントロール基板の取り出しレバーの片側が破損。基板を取り出すときは折れたほうをペンチなどで挟んで引っ張り上げてください。
・写真では見えない傷、打痕、汚れ、さび等があります。シルク表示には欠けや変色などもあります。
・本体上蓋の止めネジの2ケ所がビスが切れて埋まった状態でビスがつきませんが使用上は特に支障はないと思います。
・底蓋に手製と思われるゴム足が付いています。
気が付かない点や見落としがあるかもしれません。
動作品ですが本来の仕様を保証するものではありません。
古いものですがメンテすればまだまだ使えるとは思います。
ビンテージ機にご理解のある方、ご自分でメンテできる方のご入札をお待ちします。完璧なものをお求めの方は入札をご遠慮ください。
本機は製造後40年ほど経ている品物です。ノークレームノーリターンでお願いいたします。
強化型段ボールにクッション材を入れて梱包します。発送はゆうパック着払いを予定しています。
(2024年 12月 2日 23時 24分 追加)
ご質問ありがとうございます。
質問1の件、下記回答いたします。
>SSBでA3H復調はやはりモガモガ感がぬぐえない心配
SSBモードでは検波方式、レベル設定が適切でないと歪が顕著に出てCW波は何とか聞けてもSSB波はガサガサ音、モガモガのような音になりやすいと思います。本機はSSB変調や検波などに定評のあるICとしてMC1496を使用、SSBはもちろんAM波も同様に歪み少なく復調できます。
>SSBのずらしで復調
AMモードはありますがAMフィルターは搭載していませんのでSSBフィルターでAMを受信する場合のことを述べています。モガモガ音を減らすため同調周波数をシフトして放送波のキャリアを帯域内に入れると言うことです。その分オーディオの高域成分が減衰しますがそれでもまずまずAMが復調できるという意味です。