(株)賢祥堂美術 オークション Gallery KENSYODO Auction |
作品データ |
サイズ(cm) 27.8×5
経年による古色が見られます。
古陶磁研究家 宮下耕三氏が蒐集した銘品の一つです。
「瀬戸絵皿の美 石皿と油皿」「瀬戸・美濃の古染付と石皿」の両書にカラー図版で掲載されています。
両書間では本品の解釈にいくぶんか差が見られ、
一方では編笠を被った僧を「良寛」と捉え、もう一方では「一茶」の姿と解釈しています。
いずれにしても、三羽の雀に萩の花、編笠姿の旅僧の姿を
軽快で手慣れた筆致で描いた様子は実に素朴で愛嬌があり、
石皿ならではの魅力に満ちた逸品となっています。
石皿について
煮物を盛りやすい形状のため、「煮しめ皿」とも呼ばれる。
かつては文化文政期の発生と思われていたが、
研究が進んだことにより、現在では桃山末~江戸初の発生とされる。
その初期においては、当時高価だった呉須と鬼板を用い、
一点一点を「さや」に入れて焼き、高級食器に位置づけられていたようである。
その頃の絵付は非常に上品で、
重ね焼きの必要が無いために高台や縁も細く薄く作られ、指を掛けるための「反り」も無い。
やがて江戸中期に入ると、全国的に俳諧が大流行する。
そうした影響は石皿にも表れ、俳画的構図でのびのびとした大らかな意匠が多くなる。
また、地呉須の発見により価格が安くなったこともあって、
この頃から重ね焼きによる量産化が始まっており、
高台や縁もそれに合わせて広く、厚くなってくる。
その時期が過ぎると、商売上の縁起物や、
梅に鶯といったような、ある程度固定化された意匠が増えてくる。
大量生産による練達の絵付は、まさに「石皿」をイメージする折に思い浮かべるもの。
造形はより量産に向いたものとなり、
高台は幅広く、縁は指を掛けるための「反り」がはっきりと作られるようになる。
※タイトル末尾の数字は管理番号です。
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商品名稱 : | 江戸時代/瀬戸 呉須鉄絵 石皿 “良寛さん/雀”(カラー図版所載/宮下耕三コレクション) <240507007> |
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