※分解整備・実写確認済レンズを作業が完了次第順次出品中です。よろしければ出品リストからご覧ください。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/old_lens_fun
○出品物は以下の6点です。
①金属製フロントキャップ(PENTX)
②SMC PENTAX 500㎜ F4.5(標準付属のPENTAX Kマウント用のマウント部は付属しません)
③Tマウント仕様マウント部(自作)
④Canon EFマウント用Tマウントアダプター(新品)
⑤Canon EFマウント用リアキャップ(Canon)
⑥天頂プリズム取付プレート(自作)※36.4㎜ねじ込み式天頂プリズム用
[天体望遠鏡として使用する場合]
Tマウント部にVIXENの42T-ADSX(現行製品)を別途準備して取り付けると31.7㎜径の天体望遠鏡用接眼レンズを使用できるようになるため天体望遠鏡としても活用できます。口径11.1cmの大口径と500mmの短焦点を生かすと、例えば25mmの接眼レンズを使用した場合には倍率が20倍となります。この倍率では明るく広い視野を得ることができ、星雲・星団の観望には力を発揮します。倍率を上げると月面のクレーターもはっきり見えてきます。ただし、アクロマートの短焦点屈折なのでパープルフリンジが少し発生します。天体望遠鏡として使用する場合、通常絞りを開放にしますが、少し絞り込むとパープルフリンジが減少します。
※実写例の中にある月面写真について
この望遠レンズで月面写真を撮影するとクレーターが鮮明に写ります。実写例の月面写真はphotoshopを使用して階調やシャープネスの調整を行っています。レンズ本体をF8まで絞り、2×テレコンを使用して1000mm F16で撮影したものですが、少し絞り込んでこの程度の拡大率ではパープルフリンジ等の色収差はあまり感じません。
[一般撮影に使用する場合]
50mmの標準レンズと比較すると被写体を1/10の距離まで引き寄せて撮影することができます。また、マウント部が取り外し可能なブロックになっていて本来はPENTAX Kマウント仕様ですが、それに替えてTマウント仕様のブロックを自作して使用していました。出品物に含まれるCanon EFマウント用Tマウントアダプターを使用することでEOSシリーズの一眼レフカメラボディが取り付けられるようになっています。Tマウントアダプターを他社のマウント用に交換することで、Canon以外のカメラボディーでも使用することができます。
※参考までに商品写真に,この個体による実写例を入れましたのでご確認ください。実写例はすべてSONY α7RⅡによるフルサイズ画像です。これらを含めたサイズダウンなしの高解像度実写例を以下のリンク先で確認できます。任意の画像を選択後「オリジナルを表示」または「ダウンロード」にすると,4240万画素の画像を部分拡大して見ることができます。ここでは商品の高解像度画像も確認できます。
https://1drv.ms/f/s!ArTzfov1z8q33Riw_hr8Pl9Zkauq?e=gEtjBn
【レンズの状態】
・第3群のレンズ裏面のコーティング層にごく薄いカビ跡がありコーティングの反射光にムラが見られますが、それ以外のレンズ面にはほとんど劣化が感じられません。第4群表面のコーティングに反射光のわずかな色むらを感じます。
・カビ本体やくもりは見られず、4群4枚構成の光学系で貼り合わせレンズがないためバルサム切れは発生しません。
・全体としては透明度が大変良好な光学系だと思います。
・外観は経過年数の割にはきれいな部類だと思います
・文字やマークはくっきりしていて見やすい状態です。
【可動部の状態】
・フォーカスリングはスムーズに回転します。
・絞り羽根に油の付着はなくきれいです。このレンズの絞りではプリセット方式でシャッターに連動した開閉動作はしません)
・絞りリングはクリック感が良く、スムーズに回転します。
【このレンズの特徴等】
・4群4枚構成の光学系です。
・照星と照門があり、目標の被写体を画面内に導くときに有効に活用できます。
・発売当時は500mmの超望遠レンズでは他の追随を許さないF4.5の明るさで、報道用や生態写真の撮影などで活躍していました。
【分解清掃の内容】
4枚のレンズをすべてレンズセルから取り出し、個々のレンズの両面すべての清掃を行いました。前述のようにごく薄いカビ跡の見られる面はありますがレンズ面にくもりはなく傷も見られませんでした。レンズ面に付着していた細かなチリも可能な限り除去しました。皆無にすることは困難ですがほとんど残っていないと思います。
☆お願い☆
・オークションの終了後①24時間以内に取引を開始し、②48時間以内需在賣家要求時間完成匯款に支払いを完了していただける方のみの入札をお願い致します。
・①,②の期限が過ぎた場合は補欠落札者に連絡を取る,または,再出品のため「落札者都合にて削除」させていただきます。
・このレンズは,入手した時点で既に中古品でした。新品と同等の品質を希望される方にはご満足いただける状態とは言えません。入札される場合はそのことをご了承くださいますようお願い申し上げます。商品写真と実写例をじっくりご確認いただいた上で入札をご検討ください。
【送料】
ゆうパックおてがる版 100サイズ 送料出品者負担
【自作Tマウントアダプター用のマウント部について】
以下のように作成したものです。
[材料]
〇Tマウント用の中間リングに取り付ける部品を準備して、ダイソーで入手した材料や道具を使用して作成しました。購入した物品は以下のものです。
①B4厚紙0.5mm3枚セット(黒)
②木工用接着剤
③円形切断用のカッター
[作成方法]
①円形切断用のカッターで厚紙をドーナッツ型に切り抜いたものを複数作成する。中心の穴はTマウント用の中間リングの外形に合わせ、外周は望遠レンズ側の取付部の内径に合わせて2種類作成。
②作成したリングを木工用接着剤で貼り合わせる。リングを貼り合わせた部分の厚さは約15㎜になったので30枚程度のリングを重ねたと思います。木工用接着剤が乾燥すると全体がカチカチになり木材のような硬さになります。
③リング部の表面をゴム系の黒色塗料で塗装。
【Tマウントアダプターを使用してカメラボディを取り付けた場合の無限遠位置について】
フォーカスリングを無限遠位置にすると少しオーバーインフ状態になるようにしています。無限遠にピントが合うのは最短位置よりも約2.5㎜前になりますので、各社用のTマウントアダプターやミラーレス一眼を使用する際に、使用するマウントアダプターの工作精度に多少の誤差があったとしても無限遠には必ずピントが合うはずです。
【天体望遠鏡として使用する場合の天頂プリズム使用について】
付属のVIXEN 42T-31.7ADSXの後に天頂プリズムを取り付けても無限遠にピントが合いません。天頂プリズムを使用する場合は、付属の自作天頂プリズム取付プレートを自作Tマウントの代わりに取り付けて使用します。使用できる天頂プリズムは36.4㎜ねじ込み式のものです。自作のプレートはベニヤ板の両面に0.5㎜厚紙を貼り付けたドーナッツ型のもので、中央に36.4㎜の天頂プリズムをねじ込めるようにしています。ねじは切っていませんが天頂プリズムがタッピングねじのようになってねじ込むことができ、最後までねじ込むとしっかり固定できます。
なお、私が使用している天頂プリズムは31.7mm径の接眼レンズを直接取り付けるタイプですがこのタイプは最近あまり見かけないようです。他の製品だと無限遠が出ない可能性があります。付属の自作天頂プリズム取付プレートに31.7㎜径の差し込み式天頂プリズムを直接取り付けることができるように工夫(工作)するのが確実だと思います。