2.4リットルに拡大したポルシェ・911に対抗するため、フィアットの意見を聞き、より実用スポーツモデルとすると共に、
開発や製造費用等を減らすために、1969年2月より、1974年迄246GTを製造した。
元々高回転型で、ピーキーな特性で高価なマグネシウムとアルミ製のエンジンを用い、ホイールベースもレーシングカーと同一で、
職人によるオールハンドメイドでコストもかかる上、乗り手に高い技量を求める206GTから、最高出力の低回転化と排気量拡大により、
トルクを増幅し、アルミ製ヘッド以外鋳鉄製のブロックエンジンでコストダウンし、ボディも鉄製とし、ホイールベースの延長により、運転技術の未熟な者でも容易に乗れ、安価に製造可能な車に変更された。
また、燃料タンクが拡大された。コストダウンにより、重量は増えたが、2割の排気量アップにより、カタログ値の
235km/hに近い最高速度まで達することができる等、当時のスポーツカーの中でも高い性能をもっていた。
1971年下記ティーポEの途中からタルガトップの「246GTS」が追加された(アメリカ仕様車は排気ガス対策により、175馬力)。
生産中の改良、もしくは変更により、大きく以下の3タイプに分けられる。
ティーポL
製造番号00406から00410を除き(2リットルエンジン搭載)01116の357台が該当。1969年2月から1970年を通して作られた。206GTとは形の異なるノックオフ式センタースピンナーを備えるセンターロックホイールを履き、フロントのコーナーバンパーはグリル開口部に食い込んでおり、リアのナンバープレート灯がバンパーコーナー端部に位置し、トランクリッドのレリーズボタンが外部にあり、ヘッドレストがリアバルクヘッドにマウントされているところは、206GTと同一である、ハンドル含有安全氣囊的方向盤,無法協助運送購買,若無含安全氣囊,按下確認即可下標。は革巻きであるが、モトリタサイズの大きな取り付け部のデイトナ初期型と同一のものが標準である。ボディは鉄製だが、206GTの部品が残っている間はフロントリッド等の開口部はアルミニウム製だった。
ティーポM
製造番号01118から02130の506台が該当。1971年始めの短期間にだけ作られた。ホイールは5穴スタッド仕様。
トランクリッドのレリーズキャッチが車内に移り、ドアのキーホールがドアのえぐり部分から、その下に移動し
(Ferrari.comではティーポEからとなっているが、ティーポMから見られる)、ヘッドレストがシートマウントになった他、
エンジンとトランスミッションの細部が変わっている。一方シャシは改良されてリアのトレッドが30mm拡幅された。
リアバンパーに2つ装着されていたバックランプが中央1つに変更された。
ティーポE
製造番号02132から08518の2,898台が該当。1971年初旬から生産が終わる1974年6月まで作られた。
ティーポMの変更点を全て網羅した上で、ボディパネルは大型プレス製となり、エンジンとトランスミッションにギアレシオなど、
さらなる改良が加えられた。また、生産の途中からワイパーの支点が左ハンドル含有安全氣囊的方向盤,無法協助運送購買,若無含安全氣囊,按下確認即可下標。車では中央から右側に移動している。
右ハンドル含有安全氣囊的方向盤,無法協助運送購買,若無含安全氣囊,按下確認即可下標。車では中央のまま変わりない。フロントコーナーバンパーがグリル開口部に食い込まない短いものになった。
そのほか、フロントコーナーバンパー下の冷却ダクトが、単に角形に切り開いたタイプから成形した丸形インレットに変わり、
リアのナンバープレート灯が、トランクリッド後端部にマウントされたクロームメッキ仕上げの角形ユニットに変わっている。
またクーラー付きの設定もできるようになった。
オプションでフレアフェンダーと太いアルミニウムホイールと
デイトナ同仕様のシートを用いた、通称デイトナバージョンが存在する。
また、USA仕様は法的規制の変更でフロントマーカー、サイドマーカーの形状が角形になり、赤いリアサイドマーカーが取り付けられている。