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オーストラリア出身の女性アーティスト、サリー・セルトマンによるソロ・ユニットの初フル・アルバム。彼女のパーソナルな世界をそのまま反映させたような、ヴィヴィッドなサウンド。
最近やたらと目立つ“過剰さの押し付け型”とは対極にある女性の登場だ。バンドっぽい名前ではあるが、その実態はオーストラリアのメルボルンに住む、サリー・セルトマンのソロ・ユニット(なんと、アヴァランチーズの中心人物、ダレン・セルトマンの奥さんなんだそうな)。自宅スタジオに約8ヵ月閉じこもり、曲作りからアレンジ、演奏、歌入れに至るほぼ全工程を彼女ひとりの手で行なったという、驚異の完全家内制手工業アルバムだ。歌、ピアノ、キーボード、ギターらが淡い色調で描き出すのは、厳選素材のみでシンプルに構築された音世界。そこには下卑たセクシーさもなければ、激情型ロックねえちゃん気取りの汗臭さ、自分探しの迷宮などとも無縁である。ちなみにガイドブックによると、メルボルンというのは美しい自然とテクノロジーがいいバランスで同居した街、とのこと。なるほど。“夢想の場としての郷愁的田園風景”が思い浮かぶ、こんなに素敵な歌が生まれたのも、納得である。
試聴のみ。大変綺麗な状態です。
邦盤。
ボーナストラック収録。
歌詞、対訳、解説、帯付き。
サンプル。
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