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室町時代に書かれた古今和歌集・古筆切を出品いたします。 桐箱に同梱されていた同一の和紙に「元亀二年」(1571年)と記載されておりました。 この古今和歌集の伝承筆者は不詳ですが、過去の所蔵者は次の通りとなります。 (1)会津松平家2代藩主・保科正経(1647-1681年)※奥書に署名がございました。 (2)出雲松江藩10代藩主・松平治郷(不昧公)正室・方子姫(1752年-1829年) ※奥書に方子姫の落款印がございました。 (3)仙台藩侍医・木村寿禎(1774-1834年) ※出品しました古筆に寿禎の落款印がございます。 <古筆切の状態について> 未表装です。 経年による色焼けがございます。 <寸法> 古筆切:縦27.1cm、横8.8cm <送付方法等> ・送料は落札者様ご負担となります。 おてがる配送ゆうパックか、ゆうパケットにて発送致しますので、ご落札後に配送方法をご選択下さい。 ・古筆はクリアファイルに入れ、ビニール袋に包み、段ボールで梱包致します。その際、和歌の読み下し文と現代語訳をお入れ致します。 <読み下し文について> (藤原興風) 君こ(恋)ふる涙のとこ(床)にみちぬれはみをつくしとそ我は成(なり) ぬる(和歌番号五六七) しぬる命い(生) きもやすると心みに玉の緒はかりあ(逢)はんと言は南(なむ)(和歌番号五六八) 侘(わひ)ぬれはしゐて忘(わすれ)んと思へとも夢といふ物は人のたの(頼)めなる(和歌番号五六九) よみひとしらす わりなくもね(寝)ても覚(さめ)ても恋しきか心をいつちやらは忘(わすれ)ん(和歌番号五七〇) 恋しきに侘(わひ)てたましゐ(魂)まとひなはむなしきからの何や残らん(和歌番号五七一) <現代語訳について> 藤原興風 あなたを恋い慕う涙が寝床を洪水のようにしてしまったので、私は水の上の澪標となって、わが身を尽くし、心も疲れはてました。(和歌番号五六七) 藤原興風 あなたを恋して今にも死にそうな私の命が、生き返ることもあろうかと試すために、ちょっとの間だけ私に逢ってやろうといっていただきたいものだ。(和歌番号五六八) 藤原興風 私は悲嘆にくれたあげく、むりにでも忘れようと思うのだけれども、時々夢にあの人を見てしまう。だから、夢というものはむなしい期待の種なのである。(和歌番号五六九) 読人知らず 寝ても覚めてもあの人が恋しくて こうにもならないよ。そういう心をどちらにやってしまったら、私はあの人を忘れられようか。(和歌番号五七〇) 読人知らず 人の恋しさをどうにもすることができないで、魂がとまどいしてどこかへいってしまえば、恋に破れたから魂の抜けがらになったという浮名を後世に残すことになるだろうよ。(和歌番号五七一) <その他> ・ご覧の端末によって色合いが異なる場合がございますので、ご了承ください。 >