77年にイエスは脱退するパトリックモラーズがスイスの人だったせいかアルバム「going for the one」のレコーディングをスイスで行います。この年にウエイクマンはすでにイエスに復帰しており、スイスで本作を制作しました。イエスと作業を同時進行していたらしくイエスのリズムセクションであるクリススクワイアとアランホワイトがアルバム前半の3曲を強力にサポートしています。スイスでの録音は現地のチャーチオルガンの使用が目的かとも思われ。本作最後の曲「イスカリオテのユダ」で唱歌隊の歌声とともにオルガンがフィチャーされています。同じくイエスでも「パラレルは宝」「悟りの境地」でウエイクマンがチャーチオルガンの壮大な響きを聞かせてくれます。この頃のイエスは円熟味があってとてもうまくいっているのが感じられ、両アルバムともいい作品が収録されている