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◆商品名◆
人類史上初の猫本
モンクリフ『猫』1727年刊初版
別刷り図版全9点所収/奇蹟の完本
◆商品説明◆
パラディ・ド・モンクリフ
『猫』
パリ;ガブリエル=フランソワ・キロー、1727年刊初版
世界史上初の猫本、激レア初版です。復刻版ではありません。オリジナルです!
別刷り図版は全9点(そのうち2点が折込)+Brinbelle家の家系図+巻末の正誤表にテキスト内挿絵1点。完本です!
王室の筆頭画家シャルル=アントワーヌ・コワペル(1694-1752)のデッサンをもとに、ケリュス伯爵(1692-1765、マントノン侯爵夫人の姪孫で、考古学者・収集家・画家・版画家・艶笑譚の作者)が版画にした作品3点も完備です。
装丁は刊行当時の総革装。外装の状態は、背の上端の革の欠損、溝の上下に亀裂。綴じは堅牢です。角に革の欠損。平の革にシミ。本文は特筆すべき瑕疵はありません。家系図に5cm程度の破れ。
18 世紀以後のヨーロッパにおいて、猫はいかにしてペットになったのか。この問いに取り組むための格好の手がかりとなる史料が、1727 年にパリで刊行された著作『猫』である。フランスの文人パラディ・ド・モンクリフ(Franois-Augustin Paradis de Moncrif, 16871770)が著した同書は、猫を主題的に論じた史上初の本であり、猫愛好家の間では一定の知名度がある。19 世紀の批評家シャンフルリ以来、猫好きを自任する作家たちによって、モンクリフは、猫を悪魔的動物と見なす「偏見」が横行する時代に、敢えて猫を擁護した先覚者と見なされてきた。音楽史的な観点からは、レーベンシュテインとベルシュトルドが、同書を文化相対主義の先駆けとして評価している。[中略]
1727 年にパリのキロー社から出版された『猫』は、八つ折り版で 200 頁ほどの小著である。貴婦人に宛てた 11 通の書簡に、猫に関する詩を数点再録した付録を加えた体裁をとる。猫にまつわる習俗と文芸を論じることを趣旨とし、当時のパリの社交界に見られた猫愛好の様子に加えて、古代エジプトの猫神信仰と、イスラム教徒の猫の扱いを詳しく紹介する。全体を通じて筆致は軽妙であり、モンクリフ自身が後に述べた言葉を借りれば、「真剣にふざけた(gravementfrivoles)」調子で学問をパロディする、遊戯的性格が強い。 (貝原伴寛「猫の啓蒙―モンクリフ『猫』における猫愛好の擁護と顕揚―」『年報 地域文化研究』第24号、2020)
本のサイズは写真では把握しずらいので、一緒に写している蛍光ペンとの比較においてご判断くださいませ。
当方が出品しております革装本はすべて、内外の図書館で採用されている処方(Brecknel Turner Saddle Soap、Klucel G、Talas Leather Dressing、SC6000等)でメンテナンスされておりますので、特別なお手入れなしでもしばらくご入手時の状態をお楽しみいただけます。
書名: LES CHATS
著者: Franois Augustin PARADIS DE MONCRIF
出版社: Paris, Gabriel-Franois Quillau
出版年: 1727
言語: フランス語
ページ数: 204, [16]p.
サイズ: 19.7x13.2x2.5cm
状態: 商品説明を御覧ください
◆コメント◆
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