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十王(じゅうおう)は、仏教で、地獄において亡者の審判を行う十尊の裁判官的な尊格です。閻魔王は人頭杖を使い、死者が天国行きか地獄行きかの判断を下します。閻魔信仰は、この世で犯した自分の罪を軽減してもらうという庶民信仰であります。閻魔王を安置した閻魔堂に庶民は祈りを捧げました。本品は、鎌倉時代から室町時代にかけて製作されたもので、いずれかの閻魔堂に安置されていたものと思われます。顔は、鎌倉時代、それ以外は、室町時代に製作されたように思います。恐ろしさがうまく表現され、迫力があります。
背面に朱で文字が描かれています。「二七日釈迦大仏」という文字のように思います。中国の十王信仰が融合してできた供養文化が日本にやって来ると、十三仏信仰が生まれます。供養文化では、法要の27日には、三途の川を渡った後、中国では、初江王、わが国では釈迦如来が登場して、生前犯した盗みの罪について調べられます。本品は、三途の川を渡った後に登場する釈迦如来として崇められた時期があったのかもわかりません。
懺悔をしたい人は、眠る前に本像に祈りをささげると心に平安をもたらし、安心して眠れるような気持になります。
サイズ】 横25cm 奥行21cm 高さ33cm 【その他】 虫食いが多いです。特に顔や首周りの虫食いが激しいです。両手の先が、欠失しています。胡粉、色彩や鍍金が剥げています。寄木造りの接合部に隙間ができています。 【入札前に必ずお読みください】 ・本品は古美術ですので経年に伴う汚れの他、写真では捉えきれていない傷や割れや直し等がある場合もございます。その様な個所は出来るだけ現状を伝えるように努力はしておりますが、当方での見落としがありうる場合もゼロではございません。この点を理由とした返品は遠慮頂いています事、ご理解の上ご入札ください。気になる箇所がある場合は事前の質問をお願いいたします。 ・製作年代等の説明書きは、あくまでも当方(骨董収集歴30年以上)の個人的な見解に基づくものであって内容を保証するものではございません。見解の相違に基づく返品はお受けいたしかねますので疑問がある場合は入札をお控えいただきますようお願いいたします。※かんたん決済支払期限内にお支払い頂けない場合は、落札者様都合のキャンセルによる削除とさせて頂きます。
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