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室町時代に製作された梨地研ぎ出し蒔絵の籬菊蒔香合です。籬菊蒔絵は、鎌倉時代に流行しました。有名なものは、国宝の鶴岡八幡宮所蔵の籬菊螺鈿蒔絵硯箱です。同品は、籬菊に小鳥が描かれています。本品も、蓋の裏や箱の底に小鳥が描かれています。元は、大きな籬菊蒔絵手箱に納められた小型の化粧箱の一つであったように思われます。
本品は、鎌倉時代に近い室町時代初期に製作されたものであるように思います。本品の黒漆は黒々としており、経年変化による茶色への変化は、あまり生じていません。黒漆は、鉄紛を漆に混ぜて製作しますが、鎌倉時代以前の黒漆は、松煙を使って黒くしていたために茶色への変色はありません。
【サイズ】 縦8cm 横6.5cm 高さ3cm 【その他】 経年変化の断紋が箱の内外に入っています。錫縁が箱からずれかけている部分があります。箱の側面や底に塗り直した部分があります。塵居に漆が剥げている部分があります。 【落札前に必ずお読みください】 ・本品は古美術ですので経年に伴う汚れの他、写真では捉えきれていない傷や割れや直し等がある場合もございます。その様な個所は出来るだけ現状を伝えるように努力はしておりますが、当方での見落としがありうる場合もゼロではございません。この点を理由とした返品は遠慮頂いています事、ご理解の上ご入札ください。気になる箇所がある場合は事前の質問をお願いいたします。 ・製作年代等の説明書きは、あくまでも当方(骨董収集歴30年以上)の個人的な見解に基づくものであって内容を保証するものではございません。見解の相違に基づく返品はお受けいたしかねますので疑問がある場合は入札をお控えいただきますようお願いいたします。※かんたん決済支払期限内にお支払い頂けない場合は、落札者様都合のキャンセルによる削除とさせて頂きます。
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