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水戸徳川家伝来品・鎌倉時代中期建長頃ノ作・粟田口派の大名工 「 粟田口國永 」薫山先生鞘書き有り・甲種特別貴重刀剣
粟田口一派は「國頼」の子「国家」を始祖とし、鎌倉時代初期の承元(1207年)より、京都の東山区北端の( 粟田口 )で( 三条一派 )と交代するように栄えた一派である。
国家には「国友」「久国」「国安」「国清」「有国」「国綱」の6人の子があり、いずれも名匠として知られるが「國永」も粟田口派の名工であり、鎌倉時代中期頃の建長(1247年)頃に活躍した。
粟田口一派の特徴は何と言ってもその地肌にあり、粟田口の地肌は梨子地肌に細かな地沸が一面に付くことが、五ヶ伝中で最高峰と言われる由縁である。
國永の切り銘は「國永」「合田口等利伝國永作」と切り、往時は粟田口を(合田口)と呼称していたようで、等利伝は柵とか砦の意味である。
本作は、大磨上げながら2尺3寸の長さを保ち地刃共に健体で、地肌は粟田口特有の美しい梨地肌に、きめ細かな地沸が全面に付き見事。
古研ぎの状態によりやや見えつらいが、鎬下に沿って沸映り表れる。
刃は腰低い直の中に小足繁く入る。
茎の磨上げ技術も大変に素晴らしく、おそらくは天正摺り上げだと思われます。
甲種特別貴重刀剣認定書が附属し、鞘には薫山先生の鞘書きがあり「水戸徳川家」の伝来品である旨が揮毫されています。
貴重な粟田口派國永の名品です。
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長さ・・・・2尺3寸
元幅・・・・約2.9cm
先幅・・・・約2.0cm
元重・・・・約6.6m
先重・・・・約5.0mm
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