極レア! 蘭PHILIPS セル/ACGO シベリウス 交響曲第2番 STEREO録音!orig.どおりの単曲収録で最高の音質! ノイズ皆無の新同盤
蘭PHILIPS 6580051 Stereo 1LP。
シベリウス:交響曲第2番
ジョージ・セル指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(録音:1964年11月、アムステルダム、コンセルトヘボウ)
これはすごいレコードです。
セルは手兵クリーヴランド管弦楽団とともにクラシックの主要レパートリーを網羅するほど多くの録音を米CBS(EPIC)に行いました。晩年にはこの黄金コンビはEMIに移籍し、セルの死までの短い間にセルの生涯最高の名盤が多数生み出されました。
この2社への録音でセルのレコードの9割が占められていると思いますが、ごく例外的に他のオーケストラを指揮した録音がそれ以外のレーベルから出されました。
英DECCAによって制作されたロンドン交響楽団との数点のアルバム、フルニエ、ベルリン・フィルとともに独DGGからに吹き込んだドヴォルザークのチェロ協奏曲、そして蘭PHILIPSから出されたアムステルダム・コンセルトヘボウとの演奏です。
ここに出品するのは蘭PHILIPSに残されたアムステルダム・コンセルトヘボウとの録音の一枚ですが、このシベリウスはそれらの中でも唯一ステレオで収録されたもので、非常に入手が難しい音源です。セルによるシベリウスの交響曲第2番のセッション録音はこのACGOとの演奏しか存在しないのですが、その一枚が素晴らしいステレオで録音されていたというのは幸運なことでした。
CBSによるレコードの音に慣れた当時のレコード愛好家にとって、この録音はオケがクリーヴランドではなくACGOであるということで大変新鮮に聴こえたものでした。
素晴らしい演奏です。
淡々と始まる曲はしだいに緊張感を増し感動的なフィナーレに向かってぐんぐん進んでゆきます。
このアルバムは蘭PHILIPSからステレオ初期に発売されたものの、その後なぜかカタログから落ちて同社の製品レパートリーからすっかり姿を消してしまい、そのまま忘れられた存在になってしまいました。LP中期にFontanaレーベルのB級廉価版の一枚として現れましたが、レコード購入者からはFontanaの2級レコードとしてもはや意に介されなくなっていました。
ここに出品するレコードは70年代にぽつんと出されたものですが、これが特別素晴らしいレコードなのです。
Fontanaあるいは同等の廉価版シリーズで出された盤ではセルの交響曲第2番にもう一曲、オッテルローやハイティンクが指揮した「フィンランディア」などがカップリングされていました。しかしそのカッティングに使うテープは交響曲第2番の後ろに「フィンランディア」がついていなくてはならないため一度両曲のコピーが作成されそれらをつないだテープがカッティングマスターとして使われます。当然ながらマスター世代は一段階下がるため音の鮮度とグレードは落ちることになりますが、これは一般的なレコードの作り方として世界共通の方法なのです。(これもオリジナル盤が好まれる理由の一つなのです。)
しかしここに出品するレコードは、オリジナルどおり交響曲第2番一曲だけしか収録されていません。すなわち製造ではオリジナルマスターをそのまま用いることができるためオリジナルの音をそのまま収められます。しかも70年代の製品であるためプレス材料/技術の飛躍的な向上に伴ってレコードの物理的電気的特性は旧来のものより良くなっています。このため、ここに出品するこの盤はセルのシベリウスの交響曲第2番を聴く上で初出オリジナル盤に勝る最高の音を持った盤ということになります。実際のところ広大なfレンジとDレンジを持ったこの盤の音が持つ鮮明さ、鮮烈な迫力、圧倒的な音の勢い、歪みの少なさはここでしか聴くことが出ないものです。これは恐るべき価値を持った盤なのです。
本品はすばらしい超美品です。
レコードはレーベル上のスピンドル跡もほとんどなく、盤面は未使用としか見えないようなぴかぴかの新品同様極美盤です。
さわるのも怖いような未使用コンディションで、不要とは思いましたが、一応検聴したところ、A面バンド2の終わりあたりでプツが2回聴こえただけ(どうせ一過性のものでしょう)という特級コンディションでした。
蘭PHILIPSでプレスされた最高品質の盤はSNも最高で、その中から前述の最高の音でACGOの美音が流れ出てきました。
高光沢ラミネートがなされたジャケットは左側周囲にすこしスレがあるだけでぴかぴかに光る超美品です。
このセル/ACGOのアルバムはセルのレコードの中で最も珍しいものの一つです。レコードの再発売もほとんどなかったために、入手が難しいもののひとつとなっていますが、ここに出品するのはその中でも特に価値の高い交響曲一曲だけのオリジナル同等盤です。本当になかなか出てこないレコードですのでセル・ファンの方は絶対にお見逃しなく。
私の超推薦盤です。
重量:256g (これに梱包材重量を足した総重量が送料の対象となります。)
安心してお求めいただける良質の品物の提供を第一に考えて出品しております。
音楽鑑賞に差し支えるような瑕疵のあるレコードは最初から出品しないようにしておりますが、レア盤などで瑕疵の存在にもかかわらず出品意義があるような場合には、その状態を明記して出品しています。
当方で出品するレコードはほとんどすべてが空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、特別な表記がない限りジャケットにありがちなカビ、シミ、カビ臭などは一切ありません。
ノイズや盤の状態に関しては、検聴を行った盤に関してのみ気が付いた点を書くようにしていますが、それらは再生装置によって出方が違い、その感じ方は主観的なものですので聴き手によって違います。またすべてのノイズを聴き取ることも書くこともできず、聴き逃しもあるかもしれません。コンディションの説明はあくまで大体の目安とお考えください。(レコード特有の散発ノイズや盤質雑音などに関しては特に書きません。)
いかにきれいな品であっても中古LPは中古LPで、50-60年前の古い品も多くあります。
(なお、古いレコードはたとえ新品でも長い年月の間に材料内成分の析出などにより小さなピチプチ雑音が出ることがあります。レイカの「バランス・ウォッシャー」やディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすればこれらが取り除かれてより美しい音を楽しむことが出来ますのでお聴きになる前のクリーニングをおすすめします。また、当方ではモノ・レコードはモノ専用カートリッジで聴いております。モノLPをステレオ・カートリッジで聴きますとモノ信号の再生に必要な水平方向の動き以外に垂直方向の動きも拾ってしまいますのでモノ・レコード本来の音が再生できないだけでなく、不要なノイズや雑音を拾うことにもなりますので、モノ・レコードはモノ専用カートリッジで再生されますことをお勧めします。)
未開封新品においては中身のチェックができない未開封品であるがゆえのリスク(製造上の瑕疵、ソリ、カビ、ボックスセット内のクッション用スポンジの経年分解による粉汚れなど)もあることをご承知おきください。(交換や返品はできません。)
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