慶応大学ユーロ・ロック研究会にて結成されたアタラクシアの唯一の作品。変拍子・ポリリズムを多用したシンフォニック・サウンドは一聴して「GENESIS」からの影響が強いと判ります。ギタリスト・キーボードの音色、フレーズがなかなか凝っていて、またリズム・アレンジもかなり凝っているのですが、ガブリエルを意識したと思われるボーカルがちょっと、(というかかなり)キツイという感じです。短期間のレコーディングであったとのことで、そこが惜しいところです。また、音質が悪いのもかなり損していると思います。専任ボーカリストを起用して、最新設備でレコーディングしていたら中々良い作品になったと思います。なお、B面2曲めの「against the wind」の歌い出し、「i hear the voices that are calling from far away」という部分は、eaglesの「hotel california」と歌詞もメロディーもほぼ同じでパクリ、若しくは無意識に多大な影響を受けたものと思われます。(MIJ 1007)