御存知!貴重なライヴ音源収録 初期古典派ハード/プログレッシヴ・ロック路線の集大成・分岐点的大傑作「A Farewell to Kings」 三枚組特別仕様限定盤 未開封新品でございます。
作品本編の最新リマスターに当時のツアーの貴重な完全収録ライヴ音源、そしてかの”Dream Theater”等による収録楽曲のリメイク5曲が収録されております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは不動の名手トリオ、Geddy Lee(Vo、Syn、Bass Pedal Syn)、Alex Lifeson(G、Bass Pedal Syn)、Neil Peart(Ds、Per)となります。
本編作品制作・録音はイギリス・ウェールズ”Rockfield Studio”でございますが、エンジニアがTerry Brownの他にかのPat Moranが関与致しております。
(ex-Spring、後にIan Gillan Band参加、Robert Plantプロデュース、Ozzy Osbourne”Ultimate Sin”参加等)
Rush初のイギリス制作となる作品となります。
Led Zeppelin影響下のハードロック路線で始まったRushでございますが、Neil Peart加入を挟み2nd”Fly by Night”以降アートロック路線にも足を踏み入れ、3rd”Caress of Steel”での実験性を経て大作主義前作”2112”が大好評、
初のライヴ盤”All the World's a Stage”を挟み制作された作品でございます。
演奏面の著しい向上だけでなく音楽性の洗練度や応用性を増した事もあり、それを音楽性に強く生かした感がございます。
また、シンセ類等の導入が本格的に始まった作品でもございます。
リズムの巧みさが生かされるようになった事もあり大作主義楽曲の強引な展開が弱まりスムースな楽曲進行が聴かれますが、未だ演奏面や音楽性が古典派ハード路線の音楽性が強いものである事がミソ。
当時はStyx、Kansas等といったプログレ/ハード路線のバンドが成功を収めており、それに伴い注目を浴びた感がございます。
但し、音楽性のポピュラーさは案外薄めでゴツゴツしたハードロック感覚強めという事がミソ。
垢抜けなさもあるのでしょうか?それらが後に勃興するNWOBHMからの支持の篤さにも繋がる感がございます。
古典テーマ的な歌詞が揃いますが以前よりも歌詞の解り易さが進んだ感があり、Neil Peartが次を見据えつつある事がお分かりになられると存じます。
また”音楽家とは聴衆を心へと誘うものである”というラッシュ(というかNeil Peart)のテーマである名曲”Closer to the Heart”、音楽性変貌以後にも共に取り上げられる大作主義名曲”Xanadu”が登場。
Neil Peartには異色の名ラヴ・ソング(と言えますでしょうか......)”Madrigal”という穏やかで内省的な楽曲もあり、音楽性の幅広さが見受けられるものでございます。
前作以上の成功を収める作品となります............................................................
当時はWeather Report等のジャズ/フュージョン/クロスオーヴァー系が非常な注目を浴び、ポピュラー系ロックでも影響やその系統のミュージシャンの積極起用が見受けられており、
この時代のRushは技術面等の向上が著しい時代。
後々にも見られますが、時代性を積極的に取り込み自らの音楽性に融合し音楽的な化学反応を愉しみたがる傾向にあるこのバンドでございます。
大作主義楽曲”Cygnus X-1”の続編という制約が付きまとい創作面で非常な困難が伴い、以後はコンパクトな音楽性を指向する事になるきっかけとなった事で知られる次作”Hemispheres”。
(その引き換えに驚愕の成功を収めますが.......)
その制作時にそのリズムを含めた綿密さと洗練の音楽性を大きく取り込んだ事が契機となりバンド自身の音楽性が一気に変貌を果たし、後の大成功の礎を築く事となります..................................................
今作は初期の集大成でもあり、音楽性の橋渡し的とも言えますでしょうか.......................................................
さて、ライヴ音源二枚組。
1978年2月20日英国・ロンドン”Hammersmith Odeon”での実況録音 完全版となります。
同音源が嘗てのライヴ盤”Different Stages”に収録されておりますが、こちらは完全版。
更には当時の制作プロデューサーTerry Brownの手により、新たにミキシングが成されている事がミソでございます。
そもそもが機材車を用いての公式録音という事もあり、非常に音質が優れたもの。但し、Geddy Leeの喉のコンディションが悪かった事でお蔵入りとなった音源。
前回の同音源収録時は「年齢を経て”この質なら良いでしょう”と許可が出せる程寛容になった」とのGeddy Lee談でございますが、
Neil Peartが私生活での悲劇に遭いNeil Peart脱退及びバンド解散の瀬戸際に立たされていたという微妙な時期。
Neil Peart自身が関わっていなかったという事でございますが、ここではバンド自身が納得する形で、という事もミソでございます。
非常に勢いに満ちた演奏・アンサンブルでございますが、古典派ハード/プログレッシヴ・ロック時代末期の演奏。
北米や英国/ヨーロッパ圏での成功が見えてくる時期でもあり、野心溢れる感がございます。
次作から大幅に演奏・アンサンブルの有り方が大幅に変化する直前のツアー音源という事で、その変化が端々に伺えるものでございます。
Geddy Leeの喉のコンディションが良くなかったとの本人談ではございますが、それ程気にならないもの。
選曲は初期楽曲がかの傑作ライヴ盤”All the World's Stage”に収録されたものと重複致しますが、中期の選曲がミソ。
その中に後の大傑作ライヴ盤”Exit...Stage Left”には収録されない楽曲があり、ライヴ盤インターヴァルの谷間で欠損したものを今作で補う、という感も伺えます。
加えて演奏・アンサンブルが著しく向上した時期でもあり、更には古典派ハード/プログレッシヴ・ロック期最末期の音源。
非常に貴重な音源でございます..................................................
さて、リメイク五曲でございますが...................
かのProg/Metalの先駆者”Dream Theater”の参加が目を惹きますが、オルタナ系統にカテゴライズされるミュージシャンを含むもの。
そもそも北米では”Progressive Rock”扱いされますが、英国/ヨーロッパ圏ではHR/HM扱いされるという”Rush”。
その独特の立場が伺える参加ミュージシャンとそのアレンジが非常に興味深いものでございます..........................
この機会に是非。
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