御存知!鬼才Rupert Hineプロデュース作 Rushの意欲的傑作「Presto」 Audio Fidelity SACD仕様限定盤 未開封新品でございます。
現在主流の情報量重視のフラットマスタリング方式の先駆者Audio Fiderity社によるSACDでございます。
そもそもアナログ盤にせよ、CDにせよ、ハイレゾにせよ、SACDにせよ、マスターテープの再現が一番重要な事でございます。
「アナログ盤が一番マスターテープの再現を上手くしていたのではないか?」との指摘がオーディオファンの間でございます。
現在ではアナログ盤再評価もあり、故George Marino等の名マスタリング・エンジニアの手掛けた過去のアナログ盤が高値で取引される時代でございます。
但し、今作制作時はCD主流の時代で作品の長編化が図られる時代。アナログ盤の収録音質限界が40~50分と言われております。
何をか言わんや、でございます。
おまけに、こちらにはスクラッチノイズはございませんが..................................
内容は言わずもがな。自身もミュージシャンである鬼才Rupert Hine(SAGAやFixx等手掛ける)初プロデュース作となります。
長年プロデュースを依頼したTerry Brownから離れた以降は、バンド自身のアイデアや音楽的興味を実現する手助けとしてプロデューサーを選択・起用する傾向が強かったRush。
今作ではその指向を変え「プロデューサーの意見を積極的に取り入れる」という事で色々と音楽性に介入することでも知られる鬼才Rupert Hineを起用した訳でございますが、
音楽的にも評価・セールス的にも大好評となり次作も起用となった模様(そもそもRushは手の内を知るために二作は同じプロデューサーを起用するという傾向がございますが........)でございます。
Peter Henderson(Supertrumpを手掛ける)~Peter Collins(実はHM/HR、NWOBHM出身のプロデューサー。故Gary Mooreの紹介)時代の作品が当時の八十年代のロックシーンの傾向もあり、
非常にディジタルで凝った内容でライヴでの再現に苦労し、音楽性の有り方にも疲弊していた感がございます。
そこで主観的に音を削り、音楽や音造りに凝りながらもシンプルな音楽性を指向するRupert Hineを起用となった感がございます。
そういった理由もあってか?ギタートリオの原点を意識しつつシンセの装飾は控えた作風で非常に高品質であるものの、案外アナログ的(ここがRupert Hineのミソ)な感と落ち着きのある作風でリハビリ的ではございます。
前作”Hold Your Fire”制作時からディジタル感や音の詰め込み感に疲弊していた模様で、以前の制作の反省を生かした非常に空間を生かした音楽性や音造りでございます。
「ここでNeil Peartがタムを色々入れてくるだろう」「ここで演奏の展開があるだろう」云々というファンならではの読みを悉く裏切る作風が特徴で、
「プロデューサーの意見を積極的に取り入れる」そしてそこがRupert Hineの役割ではなかったか?と存じます。
Rushらしいロック的な躍動感は影を潜めており穏やかな感覚がございますが、結構な大ヒット。名盤の一つとしてカウントされる大傑作でございます。
お互いの手の内が判り、リハビリも完了という事なのでしょうか?次作でもRupert Hineを起用。今作の実績を得て再びRush特有のロック的な躍動感を全面に打ち出し、大傑作”Roll The Bones”を生み出す事となります............
このRupert Hineは元々ミュージシャンではございますが、その1st「Pick Up To The Bone」を手掛けたのが、御存知!Roger Glover(Deep Purple)でございます。
その後のRupert Hineが手掛ける作品を感じさせる楽曲が興味深くもある隠れ名盤でございますが、Steely Danを手掛けたGary Katz(正直Walter Becker&Donald Fagenとの共同プロデュースと思われますが.......)同様、
無駄な音を省いていく傾向は同じで、アナログ/ディジタル中心の音造りの違いはあれど、空間や隙間のある温かみのある音造りはRoger Gloverを参考にしていたのではないか?と存じます。
SACD化担当エンジニアはかのKevin Grey。ジャンルを超えてグラミー受賞作をも含め、数多くの歴史的名盤のマスタリングを手掛けた名エンジニアでございます。
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。