山野草 タヌキラン(種子20粒・第四種郵便送料73円)
タヌキラン(狸蘭) 大きさ・生活型:30~100㎝の多年草
カヤツリグサ科スゲ属 果期:5月下旬~7月
タヌキランはランとついていますがラン科ではなくてカヤツリグサ科なので、タヌキガヤという別
名があります。北海道西南部~本州中部以北に分布し、山地~亜高山の湿った岩場の斜面に自生す
る多年草ですが、自生地が少ないせいか、取り上げている図鑑やネットでの情報、動画もあまり多
くないです。茎先に小穂を3~6個つけ、上部の1~3個の小穂は雄花で披針形で、下部の2~4個は雌
花で長さ2~4cmの広楕円形で、細長い柄で垂れ下がります。その小穂がふさふさしたタヌキのしっ
ぽに似ているのでこの名があります。仲間にコタヌキランがありますが、こちらのタヌキランの方
が果穂が大きくてふさふさしています。カヤツリグサ科はいわゆる一般的な花は咲かせずに、穂状
花序に果穂を付けるので、花期とは言わずに果期と言うようです。以前はタヌキランは絶滅危惧種
と勘違いしていましたが、仲間のアポイタヌキランとシマタヌキランは絶滅危惧種ですが、こちら
のただのタヌキランは絶滅危惧種ではありませんでした。青森県の津軽半島では自生数が少なくて
ごく限られた地域でしか見ることができません。山の斜面の濡れた岩場で、ほかの植物は生えにく
そうな場所にかたまって生えていますが、そこ以外の場所ではまだタヌキランを見たことがありま
せん。種20粒をつぶれないように紙箱で保護して第四種郵便で送ります。山野草の性質上取り置き
はできないことと、必ず発芽するとの約束はできないことをあらかじめご了承願います。
※この種は7月に自生地(青森県津軽半島)で採取しました。私の経験ではタヌキランは採りまき・秋
まき・翌春まきでも発芽することを確認しています。鞘状の外皮から種を取り出さずに外皮ごとま
くのが普通でよく発芽します。種子は好光性で光が当たらないと発芽しないので、覆土はごく薄め
で、種の半分が地表に出るような浅めの状態にしてもいいし、用土に水をかけて濡らした上に外皮
ごとの種をぱらぱらとまいて、手で軽く用土に押し付ける方法でもよく発芽します。水やりは多め
で湿り気を保つために腰水にして管理すると、早いものは約1か月で発芽しますが、翌春になるもの
もあります。発芽からさらに1~2年後に果穂をつけます。発芽に失敗する原因のほとんどは、他の
山野草のように種を用土に埋めて光が当たらないようにしたり、水やりが不足して乾燥気味にして
しまうことですので、そのことだけに注意すれば発芽率はかなりいい方です。タヌキランの生態を
簡単に解説した資料と、ご利用が初回の方には山野草全般の種まき方法を解説した資料も同封しま
すので、参考にして落札者ご自身の工夫で実生に挑戦してください。個々の質問には対応していま
せんのでご了承願います。
※タヌキランの動画をYouTubeに公開しています。動画1 動画2 動画3 動画をクリックすると要 注意メッセージが出ますが、その下の四角内の青文字をクリックすると、私が山野草男の名で公開
している動画を安全に見ることができます。
※複数の品を落札された場合は、終了後にヤフーから案内の「まとめて取引をはじめる」ボタンを
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100gまでは130円)をお知らせします。月曜日の午前9時頃までにご入金が確認できましたら即日発
送しますので、祝日が入らない場合は金曜日までにほとんどが到着します。発送が火曜日以降にな
ると、土・日は配達が休みなので翌週まで延びることがあります。