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ジョージ・ガーシュウィンやコール・ポーターなどが活躍した時代、すなわちティン・パン・アレーの黄金時代から脈々と受け継がれてきたアメリカン・ポップのメロディ感覚。そしてオルタナティブ・ロック系ギター・バンドに負けないエネルギー。デビュー当時のベン・フォールズ・ファイブの音楽には、この二つが共存していた。だが、前作では血圧がぐんと下がったというか、ディストーションをかけたベースがぶんぶんうなる曲が減り、ロックンロール~パワー・ポップ色が後退。その代わりに、ほとんどの曲の表情は内省的になっていたが、この第3弾はさらに落ち着いた仕上がり。また、前作同様、曲によってストリングスがあしらわれたり、さらにはホーン・セクションが加えられたり、とバンド・サウンドに色付けが施されている。
バート・バカラックの偉業を讃えるスペシャル・コンサート、“ワン・アメイジング・ナイト”に出演したB.F.F.だけに、バカラック風にアレンジされた(2)もあれば、初期のジョン・サイモンを思い起こさせるような(11)もある。換言するなら、ビートよりノスタルジックで哀愁味の漂うメロディを際立たせた曲が目につく。もっとも、冒頭に記したように、デビュー当時からベン・フォールズの作風には、米国のポピュラー音楽の伝統が滲んでいた。その意味では、本来の持ち味がより発揮されているといっていいが、オルタナ系ギター・バンドの勢いが弱まり、もはや彼らに対抗する必要がなくなったという昨今の米国の音楽シーンの状況も少なからず関係しているように思う。バンドとしてのB.F.F.を愛しているリスナーには、デビュー作の延長線上にある(6)がもっとも好まれそう。しかし、過去2作以上にベン・フォールズ個人の作家性が浮き彫りにされているので、ポール・ウィリアムスやジョー・ジャクソンなどに通じる資質を持ったシンガー・ソングライターのアルバムを聴いているような錯覚を覚える。どうやらこのピアノ・トリオは、過渡期にあるようだ。 (渡辺亨) --- 1999年05月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
待望のサード・アルバムの登場。これまでのようなアップ・テンポの曲はなく,全曲内省的なミドル,あるいはスロー・テンポな楽曲となっている。ブラスやストリングスを導入したことで,より表現力,深みは増したが,疾走感あふれる楽曲も聴きたかったな。
試聴のみ。大変綺麗な状態です。
邦盤。未開封ですがビニールが少し破れています。
サンプル。
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